学校用語の基礎知識 〜教室編〜

学校の中にどっぷり浸かっていると普通に思えるような言葉でも、一歩外に出ると

弥栄
弥栄

あれ?これって専門用語?

っていう言葉がたくさんありました。

今回はそういう学校用語をご紹介。とくに創作で学校を舞台としたお話を書いている方は、ぜひ利用してみてくださいね!

教室にある物

・教卓
先生用の大きな机。中に何が入っているのかは担任によってさまざま。というか、整理整頓するタイプかどうかですね。キッチリしたタイプの担任のクラスでは、教卓の中には缶に入った画鋲、輪ゴム、座席表などが整頓されて入っています。ズボラな担任のクラスでは、教卓の中には配布プリントの余りがワサワサ入っています。

・教壇
教室の前、黒板の下にある台。これに上って授業をするので、教室の後ろからでも先生がよく見えます。もちろん先生からも生徒がよく見えます。教卓のすぐ前のアリーナ席よりも、後ろの端っこのほうがよく見えます

・掃除ロッカー(清掃用具入れ)
言わずと知れた掃除道具入れ。

・黒板消しクリーナー
黒板消しをきれいにするやつ。しばらく掃除していないと、吸い込む力がなくなります。中にはスポンジが仕込まれていて、それをきれいにしないと復活しません。放置しているクラス、結構あるんだよね……。

・プロジェクタとスクリーン
昔に比べると、教室にプロジェクタとスクリーンを抱えていく先生も増えました。生徒が取りに来てくれることも。

以前見学した学校では、黒板ではなく白板になっていて、そこに直接プロジェクタから投影できるようになっていました。しかもプロジェクタは天井吊り下げ型。なるほど便利〜!

そして小中学校では各教室にディスプレイモニタが設置されていることが多いですね。

・掲示物
だいたい貼ってあるのは

  • 時間割表
  • 校時表
  • 学校通信
  • 学年通信
  • クラス通信
  • 生徒指導部からのお知らせ
  • 生徒会からのお知らせ

クラス通信は、マメな先生は毎週。1年間毎日出していた強者を1人だけ知っています…彼はすごかった。

あと必ずあるのが、掃除当番表。くるくる回るタイプのやつか、表にしたもの。これも先生の個性が出ます。私は生徒に作ってもらうことが多かったかな。

先生の持ち物

・出席簿
クラスごとの出席簿。書き方にも学校ごとに決まりがあります。欠席の書き方、遅刻の書き方、早退の書き方。保健室に行っている場合は「ホ」とか。
退学や休学になった生徒の名は線を引いて消します。せつないね。

教務手帳(キョウムテチョウ)
いわゆる「閻魔帳」と言われるやつ。授業ごとの出欠、課題の提出状況、テストの点数、その他忘れ物やら態度やら、生徒の記録を記してあります。いいことも悪いことも全部ここに記しておいて、これをもとに成績をつけていくわけです。

私の学校では、教務手帳のサイズは出席簿と同じでした。A4サイズですね。中にはマス目がたくさん入っています。クラスごとにラベルステッカーを貼って使います。たくさんのクラスに出ていると、4月にこの準備をするのが地味に大変。

・チョーク箱
支給される(というか、欲しいといえばもらえる)んだけど、あんまり可愛くないので、素敵なお菓子の缶などを使っている先生もいました。たびたび教室に忘れてしまうんだけど、ほとんどの先生が同じものを使っているので、名前がないと放置されます。(記名しておけば心優しい生徒が職員室まで届けてくれます。ありがとう。)

・赤ペン(サインペン)
ぺんてるのものを愛用してました。テスト採点用です。
ボールペンを使うと下の答案に跡が残るので生徒に嫌がられますね。

・シャープペンシル、鉛筆 
転職して思ったんですけど、学校の先生は割と鉛筆(シャープペンシル)使いますね。

というか、フツーの社会人は鉛筆使わないわ。今の職場でシャーペン常備してるの私ぐらいじゃない?いいかげんにボールペン派になるべきと思うけど、書き間違いを消したいんだよねー。

指導書(シドウショ)
教科書の内容をどう教えるかについて書いてある、指南書。虎の巻ってやつ。国語は必須、ないと大変。英語もわりと使うと思います。理科社会は自ジャンル以外は勉強しないといけないからそこそこ使うんだろうな。数学は、ほとんどいらないみたい。たぶん

どの教科にしても、指導書そのものは教室には持ち込まないけどね。

教室での用語

・板書(バンショ)
黒板に字を書くこと。

・範読(ハンドク)
お手本として先生が読んでみせること。

・通読(ツウドク)
段落、もしくは全文を通して読むこと。

・斉読(セイドク)
声を合わせてみんなで読むこと。

机間巡視(キカンジュンシ)
これぞ学校用語というやつ。
机と机の間、生徒の学習状況を見て回ること
テスト監督の際にも使います。
監督の際は適宜机間巡視をして不正行為防止に努めてください」とかね。

・指導案(シドウアン)
学習指導案。その授業の組み立てについて書いたもの。計画立案書。
建前上は全授業、毎時間分が存在するはず。なんですが。

……いやいやいや、無理無理無理無理。そんな時間ない。

ということで、研究授業の時だけ一生懸命書かねばならんやつです。
1時間のために、どんだけ時間かけなきゃならんの、というくらい書くのが面倒。だいたいA4用紙2枚分ぐらい。しかしここでちゃんとやっておかないと、俎の上の鯉は火ダルマになります。いや、怖いよね研究授業。何回やってもね。

指導案の例なんかも、今度上げてみようかな。指導案の用語もなかなか特殊なんですよね。

では今回はこの辺で。

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